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アンサンブルって楽しい！
アンサンブルで演奏するときは、単独での演奏とはまた別の技術を必要とします。そのコツをつかむためのパート別のヒントを解説書に満載しています。
そして勉強だけでは無く、「アンサンブルって楽しい！」と、理屈抜きに演奏することを楽しめる曲も収録しました。
聴いて、吹いて楽しむための作品集。

サクソフォーンという楽器をやっていてよかったなと思えるのは、一番にはやっぱりカルテットをやっているときです。あらかじめ自分のパートを練習して、それを持ち寄ってみんなで音を出す。「ああ、こんな曲だったんだ！」と知ったときの喜び。「自分のパートはこんな大切な役割があるのか！」という驚き。ハーモニーがピタッと決まったときの「なんだこの美しさは！」という興奮。楽器製作者アドルフ・サックスは、友人の作曲家サンジュレーが書いた「プルミエ四重奏曲」の音出しを初めてしたとき、自分の作った４種の楽器がこんなにも豊かで美しい響きを生み出すことに感動したに違いありません。
《雲カル愛奏曲集 解説書 「はじめに」より抜粋》